なぜ男性は付き合う前の駆け引きを嫌がるのか?意外な心理を解説

付き合う前
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付き合う前のドキドキ、駆け引き。LINEの返信を少し遅らせたり、わざと素っ気なくしてみたり。そんな“小悪魔テク”を試してみたこと、ありませんか?

でも実は、こうした駆け引きを「面倒だ」「冷める」と感じる男性も少なくないのです。

私自身、昔から「どうせ駆け引きなんでしょ」と感じると、その瞬間に気持ちが引いてしまうタイプでした。これってただのわがまま?それとも、男ならではの心理?

この記事では、以下の4つの心理学研究・理論に基づいて、男性が駆け引きを嫌がる理由を解説していきます。

  • アメリカ・カリフォルニア州立大学「恋愛関係の不確実性と心理的ストレス」(2022年)
  • アメリカ・ロチェスター大学「恋人間の共通認識が意味と安定性を高める研究」(2021年)
  • アリゾナ大学「期待違反理論と親密関係への影響」(Judee Burgoon, 1978年〜)
  • ニューヨーク大学「恋愛における不確実性が努力行動を促す研究」(2023年)

これらの研究結果をもとに、心理学的に正確で信頼性のある内容としてご紹介していきます。

この記事を読むことで、駆け引きがなぜうまくいかないのか?がわかり、男性にもっと好かれる行動が自然にできるようになります。


男性が駆け引きを嫌がる理由は「不確実性によるストレス」

いきなりまず結論です。男性が付き合う前の駆け引きを「めんどくさい」と感じる理由。その核心にあるのは、関係に対する“予測不可能性”です。

要は、「次に何が起こるかわからない人」と一緒にいるのは、男性にとってはストレスなんです。私にとってはかーなーりーストレスです笑

アメリカ・カリフォルニア州立大学による研究では、恋愛関係の中で「自分自身」「相手」「関係そのもの」に対する不確実性があると、心理的苦痛(不安・抑うつ)が増すことが示されています(カリフォルニア州立大学・Journal of Social and Personal Relationships・2022年)。

男性は特に「問題を解決することに安心感を得る性質」が強いため、相手の態度が安定していないと、ストレスを感じやすい傾向があります。

つまり、

  • 昨日は優しかったのに、今日は素っ気ない
  • 返信が来るタイミングがまちまち

こうした行動が、「この人は信用して大丈夫なのか?」という無意識のストレス反応を引き起こしてしまうのです。


【状況別】駆け引きに対する男性心理の違い

相手がまだ知らない女性の場合

ほとんどの男性は、知らない相手に対しては「安心できるかどうか」を第一にチェックしています。

ここでいきなり駆け引きをされると、「この人、何を考えてるかわからない=怖い」と無意識に判断されやすいです。(Barとかでの駆け引き自体を楽しむ場は一旦横においておいてください…)

軽く知っている女性の場合

一番難しいフェーズです。ここでの駆け引きは“誤解”につながりやすい。

仲良くなれそうだと思った矢先に「既読スルー」や「素っ気ない返信」が続くと、相手は“期待違反”と受け取ります。

アリゾナ大学のJudee Burgoon教授が提唱する期待違反理論によれば、「予想と異なる相手の行動」は、信頼の低下や印象悪化を引き起こす可能性が高いとされています。


すでに仲良くなっている女性の場合

この段階では、少しの駆け引きが“恋のスパイス”になることも。

でもそれは、お互いにある程度の信頼関係ができている前提があるからこそ。

ロチェスター大学の研究(2021年)によれば、恋人間で「共通認識(shared reality)」があると、不確実性が減り、意味のある関係性として感じやすくなるそうです。

↑中々意味の分からない文章ですよねw、、つまり、「気持ちは伝わってるけど、ちょっと焦らされてる」くらいならOK。でも、頻繁すぎたり極端すぎると、“共通認識”が崩れ、不安へと変わってしまうのです。この段階ではちょっとはいいけど、やり過ぎは当然良くない、という事です。


「心理学的効果」を正しく使うと印象が上がる

単純接触効果と共通認識の合わせ技

会う回数が増えると好感度が上がる――これが単純接触効果。

それに加えて、共通認識(shared reality)を意識することで、関係はさらに深まります。

例えば、好きな映画や音楽を共有したり、「昨日言ってたこと覚えてる?」などと話すと、安心感がぐっと増します。

返報性の原理と自然な思いやり

人は「好意をもらうと返したくなる」心理があります。

LINEでちょっと優しい言葉をかけられると、「自分も優しく返さなきゃ」と感じるのが自然な反応です。

こうしたやりとりが、駆け引きではなく“相手を思いやる関係”につながります。

「駆け引きしない=努力しない」ではない

ニューヨーク大学の研究(2023年)によれば、恋愛対象に対する感情が不確かなとき、人はより多くの努力行動をとる傾向があります。

一見、「駆け引き=恋心を高める」ようにも見えますが、それは“不安”から来る一時的な反応。

安心感のある関係では、努力は“続けたい”という前向きな動機から自然に生まれます。

要は、駆け引きに努力するのではなく、好意の努力をしましょって事。


成功と失敗を分ける“あの瞬間”の違い

「既読スルー女子」と「素直女子」の違いとは?

たとえば、次のようなケースを想像してみてください。

  • 佳奈(21歳):気になる男子・翔太に対して「ちょっとじらしたほうがいいかな」と思い、既読スルーを繰り返す。
  • 美緒(22歳):翔太に対して、返信はなるべく早く返しつつも、内容は軽やかに自然体を心がけている。

翔太は最初、佳奈に対してドキッとする場面もありました。

でもやがて、「この子、何考えてるかわからないな…」と不安を抱くように。

一方、美緒とのやりとりはテンポもよく、会話が心地よく続く。

結果として翔太が誘ったのは、安心できるやりとりができた美緒でした。もちろんタイプやその他要因も関係してくるとは思いますが、ここではLINEの対応だけで考えてみてください。

なぜこの違いが生まれたのか?

先に紹介したアリゾナ大学の期待違反理論では、「予測と違う行動」は相手にストレスや疑念を抱かせる可能性が高いとされています。

佳奈の「駆け引き的な態度」は、翔太の中で“期待を裏切られた”という印象に変わり、それが信頼関係の構築を妨げたのです。

一方、美緒の自然なコミュニケーションは「この子は話しやすい」「気を使わなくていい」という心理的な安全感を生み、翔太の心を徐々に引き寄せたのでした。

(心理的安全性は、本ブログでは今後もあまり取り扱う予定はありませんが、生きていく上、社会生活においてかなり重要度が高い要素です。)


恋愛にまつわる「駆け引き神話」の科学的検証

駆け引きは“恋のスパイス”?それとも“信頼崩壊の原因”?

よく恋愛本やネット記事では「駆け引きは有効」と言われがちですが、それは本当なのでしょうか?

たしかに、ニューヨーク大学の研究によれば、恋愛初期の不確実性は相手へのアプローチ行動(努力)を高める効果があります。

しかし、それは「不安」や「緊張」を原動力にした一時的な反応です。

長期的な関係性においては、カリフォルニア州立大学とロチェスター大学の研究が示すように、

  • 不確実性はストレスや心理的負担の原因となる
  • 共通認識を持てる相手への安心感が、関係を長続きさせる

という明確な結果が出ています。

結論:駆け引きは“短期の刺激”にはなっても、“信頼関係の土台”にはならない

恋愛はゲームではありません。

小手先のテクニックよりも、誠実さと共感のあるやりとりこそが、本当の意味で相手の心をつかむカギなのです。


筆者の体験談:駆け引きに疲れてしまった夜

大学時代、同じゼミのA子に惹かれていました。可愛かった…

でも、A子はどこか“手ごたえのない”タイプ。

LINEしても既読スルーは当たり前。誘いに対する返事もあいまい。

最初は「興味をもってもらえてないのかな」と思って必死にアピールしていたけれど、だんだん不安ばかりが膨らんでいきました

そんなとき、近しい友達のB子と話す機会が増えました。B子は、返信も素直で、気持ちがとても読み取りやすいタイプ。

気づけば、心が自然とB子に向いていったんです。A子がこちらに興味をもってくれていたのかどうかは結局分かりませんでしたが、少なくとも僕は“安心できる相手”に惹かれるんだなと実感した記憶です。

間違えないでください、皆が安心出来る女性になれと言っている訳ではなく、こういう思いをする男性もいるんだぁと認識してもらえればうれしいです。

 (あ、はっきり断言。たまにだったら既読スルー、効きますw)


補足:感情を整える3つのヒント

駆け引きしたくなるときって、実は自分が不安なときが多いんです。

以下の3つを意識してみてください。

  1. 「反応」より「信頼」を大切にする
  2. 「不安」な気持ちは紙に書き出してみる(見られるとアレなんですぐ捨ててくださいね。)
  3. 「好き」という気持ちを“育てる時間”だと思う

気持ちをコントロールすることで、恋ももっと穏やかになります。


まとめ:大切なのは“安心と信頼”のある恋

男性が駆け引きを嫌がる理由は、単なる気分ではなく、心理学的な根拠があることがわかりました。

  • 不確実性はストレスや不安を生みやすい
  • 誠実で予測できる相手は“信頼”を生む

テクニックよりも“素直な気持ち”で向き合うほうが、恋はずっと深まります。

あなたの恋が、安心と信頼に包まれた素敵なものになりますように。


FAQ

Q1. 駆け引きは絶対NG?

答え:必ずしもNGではないけど、信頼関係がないと逆効果になりやすいです。

理由は、アリゾナ大学の期待違反理論が示す通り、相手の予測を大きく外れる行動は“警戒”や“不信”につながりやすいからです。

特に、関係初期は「安心」がもっとも大切な要素なので、誠実なやりとりを意識しましょう。


Q2. 男性によっては駆け引きを楽しむタイプもいる?

答え:います。ただし、その多くは“駆け引き”自体を恋愛のスリルとして捉えるタイプです。

一方、真剣交際を求める男性や誠実タイプの男性ほど、「安定したやりとり」を重視します。

心理学的にも、長期関係を望む人ほど「共通認識(shared reality)」のある相手に安心感を覚えやすいとされています(ロチェスター大学, 2021年)。


Q3. 自分が不安で駆け引きしてしまうときはどうすれば?

答え:不安な気持ちを正直に見つめる時間を持つのが効果的です。

「なぜじらしたくなるのか?」と問いかけてみると、その奥には「自分に自信がない」「好かれているか不安」などの感情があることが見えてきます。

その気持ちに気づくことで、“駆け引き”ではなく“思いやり”の形で愛情を表現できるようになりますよ。


出典リンク

【恋愛関係の不確実性と心理的ストレス】:カリフォルニア州立大学・Journal of Social and Personal Relationships・2022年(外部サイト)
https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/02654075211037025

【共通認識が意味と安定性を高める】:ロチェスター大学・Journal of Personality and Social Psychology・2021年(外部サイト)
https://psycnet.apa.org/fulltext/2021-36525-001.html

【期待違反理論】:アリゾナ大学・Judee Burgoon・1978年〜(外部サイト)
https://www.researchgate.net/publication/246774632_Expectancy_Violations_Theory

【恋愛における不確実性が努力を促す】:ニューヨーク大学・Psyche・2023年(外部サイト)
https://psyche.co/ideas/uncertainty-in-love-makes-us-work-harder-for-romance

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